ブルゴーニュ地方の特級畑(グラン・クリュ:ブルゴーニュ格付けの最上位に位置する畑のこと)は、ソムリエ・ワインエキスパート試験で毎年のように問われる最重要論点です。畑の数が多く、似た名前も多いため「丸暗記しようとして挫折する」受験者が少なくありません。この記事では、グラン・クリュを産地(地区)ごとのブロックに分け、色(赤/白)と結びつけて整理することで、記憶に残りやすい形にまとめます。

この記事でわかること

  • ブルゴーニュのグラン・クリュが地区別にどう分布しているか
  • 赤の特級・白の特級をどの地区で覚えればよいか
  • 試験で狙われる「例外」と暗記のコツ

ブルゴーニュの地理を先に押さえる

グラン・クリュを覚える前提として、ブルゴーニュ地方が北から南へどう並ぶかを理解しておきます。クリマ(Climat:区画ごとに区切られた畑の単位)という考え方がブルゴーニュ格付けの土台です。

北から順に、おおむね次のように並びます。

  1. シャブリ地区(白/シャルドネ)
  2. コート・ド・ニュイ地区(赤の銘醸地)
  3. コート・ド・ボーヌ地区(白の銘醸地+赤の大区画)
  4. コート・シャロネーズ地区
  5. マコネ地区
  6. ボージョレ地区(ガメイ)

コート・ド・ニュイとコート・ド・ボーヌを合わせた区域をコート・ドール(黄金の丘)と呼び、ブルゴーニュのグラン・クリュの大半がここに集中します。

コート・ド・ニュイの特級畑(赤が中心)

コート・ド・ニュイはピノ・ノワールによる赤ワインの聖地で、グラン・クリュの数が最も多い地区です。村(コミューン)ごとに代表的な特級畑を結びつけて覚えます。

村(コミューン)代表的なグラン・クリュ
ジュヴレ・シャンベルタンシャンベルタン、シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ
モレ・サン・ドニクロ・ド・タール、クロ・ド・ラ・ロッシュ、クロ・サン・ドニ
シャンボール・ミュジニーミュジニー、ボンヌ・マール赤(ミュジニーは白も僅少)
ヴージョクロ・ド・ヴージョ
ヴォーヌ・ロマネロマネ・コンティ、ラ・ターシュ、リシュブール、ロマネ・サン・ヴィヴァン
フラジェ・エシェゾーエシェゾー、グラン・エシェゾー

ヴォーヌ・ロマネ村は、ロマネ・コンティをはじめとする世界最高峰の赤ワインの特級畑が集まる村として特に重要です。固有名詞のスペルや「どの村に属するか」が問われやすいので、村と畑のペアで記憶しましょう。

コート・ド・ボーヌの特級畑(白が中心、コルトンは例外)

コート・ド・ボーヌは、シャルドネによる白ワインの銘醸地です。白の特級畑が多い一方で、コルトンという大規模な赤の特級畑がある点が試験で狙われます。

  • モンラッシェ:白の最高峰とされる特級畑。隣接してシュヴァリエ・モンラッシェ、バタール・モンラッシェなどが連なります。
  • コルトン:コート・ド・ボーヌで唯一級の赤の大規模グラン・クリュ。
  • コルトン・シャルルマーニュ:コルトンの丘で造られる白の特級畑。

ここまでの理解度チェック

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シャブリのグラン・クリュ(白・1つのAOC)

シャブリ地区のグラン・クリュは、「シャブリ・グラン・クリュ」という一つのAOCとして扱われ、その中にいくつかのクリマ(区画)があります。シャブリはシャルドネ100%の辛口白で、ミネラル感が特徴とされます。

代表的なクリマには、レ・クロ、ヴォーデジール、ヴァルミュール、グルヌイユ、ブーグロ、プルーズ、ブランショなどがあります。「シャブリのグラン・クリュは赤ではなく白」という基本を取り違えないようにしましょう。

試験で狙われる「例外」と注意点

ブルゴーニュの格付けは整然としているように見えて、いくつかの引っかけポイントがあります。

  • コート・ド・ボーヌは白の銘醸地だが、コルトンは赤の大規模特級畑である。
  • ミュジニー(コート・ド・ニュイ)はごく僅かに白も認められている。
  • シャブリのグラン・クリュは複数の区画をまとめて一つのAOCとして扱う。

ブルゴーニュをより深く問題演習で固めたい方は、関連クイズで実戦的に確認するのがおすすめです。

まとめ

ブルゴーニュのグラン・クリュは、(1) 地区の南北の並びを押さえ、(2) コート・ド・ニュイ=赤・コート・ド・ボーヌ=白(コルトンは赤)・シャブリ=白という大枠で捉え、(3) 村と畑のペアで個々の名前を覚える、という3段階で学ぶのが効率的です。固有名詞のスペルと「どの村・どの色か」を正確に結びつけることが、得点につながります。

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